この頃のお子さんはとても可愛い時期
ですよね。しかし、1〜3歳頃に現れる
「イヤイヤ期」の対応で苦労されていま
せんか?
- 1歳〜3歳頃にパパママを困らせる
といわれる「イヤイヤ期」を、
脳の仕組みの観点から対策を
お伝えします。 - 脳の前頭前野に効果的な
トレーニング方法をお伝えします。 - 叱る必要がある3つの状況と
叱り方のコツについてお伝え
します。
さらに、こどもに対する理解が
深まり、結果的に子育てが楽に
なります。
そして、、、
イヤイヤ期はなぜ起こる?【それは脳が未発達だから】
イヤイヤ期の正体は脳の未発達によるもの
と考えられています。
解説していきますね。
脳機能の前頭前野が未発達
まだ脳が未発達だということを理解
してあげましょう。
これまでの育児環境や、育児方法に
問題があったから、わがままに
育っているわけではありません。
1歳から3歳頃までに見られる
「イヤイヤ期」
気にいらないことがあると、すぐに機嫌が
悪くなったり、かまってあげられなかった
ときにすぐに癇癪を起こしたりします。
「今までの環境や、育て方が間違っている
とか、誰かの遺伝ではないのか」と、
勘違いしてしまっていませんか?
実際には、それが原因ではありません。
実は脳の前頭前野の未発達によって起こる
ことがわかっています。
ですから、極めて当然の現象なのです。
次は、脳の前頭前野の働きについて
解説していきますね。
ワガママだから、癇癪だからと、
心配する必要はありません。
基本、誰にでもそういう時期が
あります。
※もちろん個人差があります。
それも個性ですね。
前頭前野の働きについて
制御機能を担う部分です
この部分が0〜3歳頃までは、未発達のため
に、本能的な欲求に対して我慢ができずに
泣き叫んだり、「イヤイヤ」を連発すると
いうふうに考えられます。
簡単に具体例と、対策をいくつか
あげてみますね。
ワンポイント具体例と対策
- 自分でご飯を食べたいのに、うまく食べ
られなくて大泣き。
↓
手づかみで食べられるような、小さな
おにぎりなどを少し用意してあげる - かまってほしいのに、誰もかまってくれ
なくて大泣き
↓
ほんの少しでもいいので、目をみて
話かけたり、遊んであげる - 高いところに登りたいのに、うまく登れ
なかったり、降りることができなくなり
大泣き
↓
登ったり、降りたりするときに、抱いて
解決するのではなく、その動作の
サポートをしてあげる
注)危険な場所に関しては、目を
離さないように
こどもは気分転換できます。その
コツを掴むと楽になりますよ♪
この頃は、自我が芽生えはじめ、本能的な
欲求は芽生えていますが、まだ制御する
ことができません。
ですから、たとえ何度も注意したとしても
同じことを繰り返してしまうのはそのため
ですね。
そう、考えると行動についての理解が深まり
ませんか?
前頭前野の未発達で他にもこんなことが
- 夜泣き
- 人見知りで大泣きする
これも、前頭前野の未発達によって起こって
いると考えられています。
想像してみてください。
大人でも、本能的にとっさにやりたくなる
事ってありますよね?
しかし、基本的にしてはいけないことや、
自分にできないと思うこと、恥ずかしい
ことなどは脳内で制御がかかります。
もし、それを制御する事ができないとしたら
大変ではありませんか?
イヤイヤ期のこどもは、まさしくその
状態なわけですね。
理解してあげられますよね
脳の働きからみるイヤイヤ期の対処法
この章では、こどもの前頭前野を
鍛える方法と、叱る状況やその
対処方法について解説します。
前頭前野を発達させるトレーニングをする
基本的にこどもの脳は、自然と成長していき
ますが、トレーニングを行うことで、より
効果的に脳の発育に効果があると考えられて
います。
最も効果的なのは褒めること
トレーニング方法
- 外遊びを積極的に行う
↓
外遊びで思いっきり体を動かすことで
前頭前野の発達に効果があるといわれています。 - 会話や本の読み聞かせをする
↓
まだ、言葉がわからなくても大丈夫
です。たくさん声をかけてあげると
だんだんとこどもも声を発するように
なります。 - 手先を使った遊びを取り入れる
↓
楽器や積み木など、成長に応じて
折り紙やお絵描き、塗り絵などの
遊びを取り入れると脳の成長を
促すことができます。 - 褒めること
↓
これが最も重要だと考えています。
簡単な言葉や態度で大丈夫です。
重要なのは、笑顔で優しい声で
褒めてあげること。
褒められることで、前頭前野の
発達に効果があるとされています。
褒め方はシンプルでOK!!
これで、お子さんの脳に良い刺激
が起こります。
記事です。併せて読めばさらに
イメージがしやすいです。
前頭前野を更に発達させるために良いことと悪いことを教える
表情や声のトーンでこどもは
理解出来る!
普段とのメリハリが大事!
前項で、褒めることが重要だと記述しました
が、それには理由があります。
叱られた時にハッキリと、こどもが区別
できるようにするためです。
叱るときは、逆に少し恐い顔をして、低め
の声で叱るようにすると善悪がわかって
きます。
大声で叱るのは、萎縮させてしまうので
よくありません。
気をつけてあげてくださいね。
この時期はまだ脳が未発達な状態です。
根気よく、繰り返しトレーニングを
していく必要があります。
パパママもしっかり理解してあげて、
根気よく向き合っていきましょうね。
次に、本当に叱るべき3つの状況について
解説します。
むしろ、これ以外のときに、むやみに
叱ると、こどもを萎縮させてしまいます。
脳の発達の妨げになる恐れがあります
ので注意してくださいね。
本当に叱るのはこの3つの状況のときだけでよい
3つの状況
- 人に迷惑をかけたとき
↓
公共の場・お店など - 人に危害を加えたとき
↓
噛みついたり、ものを
投げたり、叩いたり
酷い言葉を言ったときなど - 危険なことをしたとき
↓
命の危険がある行為や
大怪我をしてしまうような
行為をしたときなど
低い声で注意するようにしています
表情や声のトーンで区別を
ハッキリとつけてあげることで
善悪を少しずつ理解していきます。
普段から、なんでも「ダメっ」というと
区別がつかなくなります。
こどもの自尊心は傷つく一方です。
当然、脳の発育に悪影響だと考えます。
もちろん、怒鳴ったり、叩いたり
なんていうのは論外です。
関連記事がありますので併せて
読んでみてくださいね
あぶない!本当に危険なことをした瞬間は?
ふと、気づいた時には思わず大きな声を出し
てしまいたくなるような「ヒヤッ」とする
危険な瞬間ってありませんか?
この時に、大声を出すと、こどもの
集中力が遮断されてしまい、逆に
危険です。
お気持ちはわかりますが、ここは落ち着いて
ぐっと我慢し、そっと素早く近づき抱きしめ
てあげてください。
叱るのはその直後ですね。
大声でびっくりし、固まったり、
転倒してしまう恐れがあります。
そのときの叱り方は?
ぎゅっと抱きしめた後に、少し恐い表情で
「イタイ、イタイ」よ〜
「コワイ、コワイ」よ〜
などと、1度いうだけで大丈夫です。
その時にすぐに1回だけ注意しています
お家の中で絶対に目を離してはいけない場所
とても、恐ろしい事故が思いがけない
場所で起こっています。
なんと年間で100件ほど、お家の中で
溺死している幼児がいるといわれています。
好奇心旺盛で、まだ危険なことがわからない
時期なので注意が必要ですね。
水に入ってしまうと一瞬でパニックになり
発見が少しでも遅れると、命に関わります
ので十分に気をつけて対策をしてください。
お家の危険な場所
- お湯を張っている浴槽(風呂場)
↓
お湯を張りっぱなしにしない。
分厚い蓋をする。
こどもが入れないようにする。 - トイレ
↓
意外ですが溺死してしまうケースも。
入れない対策が必要です。 - 洗濯機
↓
水を溜めた洗濯機の近くに、登れる
足場になるようなものがあれば、
洗濯機に転落し、溺死してしまう
ケースもあります。
目を離さないようにしています
そこに近づかないようにする工夫
も必要ですね。
・ドアが開かないようにする
・しっかりと戸を閉めておく
・足場になるようなものを置かない
さいごに(まとめ)
今回は、脳の働きからの視点で
「イヤイヤ期」について記事にしました。
前頭前野の機能の未発達により、制御が
できない状態にあると理解できれば、
こどもの気持ちに対する理解も深まり
ますよね。
では最後にまとめます。
- 脳の前頭前野の未発達でイヤイヤ期が起こる
- 自我や自尊心が芽生える大切な時期
- 前頭前野の最大の鍛え方は褒めること
- 叱る状況は主に3つだけ
- 叱る時はメリハリを持って叱る
↓
普段は笑顔・優しい声で褒める、
叱る時は、怖い顔で低めの声で
短めの言葉で叱る
こうすることで、前頭前野のトレーニング
になり、お子さんの自立心の成長にも繋がる
といわれています。
ぜひ、共感頂けたら、意識して取り組んで
みてくださいね。
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コメント
コメント一覧 (2件)
内容も素晴らしいですが、何よりとても見やすいブログですね✨
勉強させていただきました!
yuyapapaさん
お褒めのお言葉ありがとうございます(^_^)
12月は更新頻度が少なくなりそうですが、
今月が落ち着いたら良い記事を更新できるように
頑張ります!
これからも、どうぞよろしくお願いします!